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そんなあたしに美優は、
「飛鳥が結婚したなんて、びっくりしたよ。しかも、イケメンと結婚したんだってぇ?
ずるいー! 芸能人みたいなんでしょお?」
舌ったらずな喋り方なのに、マシンガンみたいに話し始めた。
昔と変わらない。
人の話を聞かないのも相変わらずなのかな、と軽く笑う。
「というか、久しぶりだねー。高2以来だっけ?」
さりげなく、美優の調子に合わせて核心に触れてみる。
一瞬、電話越しに息を呑む音が聞こえた。
「もう、そんなに経つんだねぇ。あの時はごめんねぇ、飛鳥」
悪びれた様子もなく、美優はいけしゃあしゃあと謝罪を口にした。
少しイラッとした。
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