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そんな日々に、少しだけ変化が起きたのは小学校6年生の秋だった。
「え、私ですか?」
「ああ、この間体育ではかった100m走の結果からみて先生が判断したんだ。」
その話しは突然で。
陸上競技大会に100m走の選手として出てほしい、というお願いだった。
「私、陸上部じゃないのにいいんですか?」
その大会は陸上部の人たちや、
陸上のジュニアクラブに所属
している子たちがでる大会で
高校生までが参加するため
思わずためらってしまう。
「ああ、走ってみろ」
「―…はいっ!」
もしこの大会に参加しなければ
私と大輔の関係は変わっていたのかな?
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