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「お前、走るらしいじゃん」
「翔太」
放課後、走り込みをしていると
翔太に話しかけられた。
翔太は本当に家が近所で
同じ保育園にも通っていた。
だから大輔よりも近い“幼なじみ”
「ま、頑張れよな。」
「うん。ありがと」
翔太はいつも優しい――。
だからつい甘えてしまっていたのかもしれない。
「そういえば大輔さんもあの大会、出るらしいけど」
“大輔”
懐かしい響きに体が反応する。
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