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人々の歓声が耳に突き刺さる。
ついに、来てしまったのだ。
「お前の組厳しいな…」
「翔太!」
陸上競技大会初日。
自分の組が発表され、私は落胆の気持ちに包まれる。
私の組は小学生ながら
ジュニアチームに所属し、全国大会経験者の子がたくさん居たからだ。
「…でも、お前らしく走ればいいんじゃねぇの。」
翔太はぶっきらぼうにそう言いながら
待機場所へ戻っていった。
「うん、」
私は私らしく。
そう思いながらアップを開始した。
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