水ノ泡

ハジマリ

―――ﾁｭﾝﾁｭﾝ

朝6時

明るい日差しが

カーテンの隙間から差し込む。

｢ふぁ～～。｣

いつものように重い体を起こす。

しかし、なんだろうか

今日はいつもと違い

やけに疲れてるようにも感じる。

｢そういや、なんか

　変な夢見たような

　………ま、いっか。｣

"俺の名前は

水澤 剣翔(みずさわ けんと)

年齢は16歳

趣味はスポーツ、カラオケ

といった、
まぁそこらへんに
よくいる高校生だな。

両親は数年前に離婚していて、
母と暮していたが

その母も今は行方不明

つまりは一人暮らしってことだ

剣翔はいつものように

食パンで朝食をすませ家を出た。

自分に起こっていることなど

知らずに――――。