第1章

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「ありえへんっ………」 「なんでわざわざこんな巨女と付き合わなあかんねん」 「そのセリフ、そのままあんたに返すわ」 「それをまた返すわ」 「返すな!!」 「立ったままイビキかくってどうよ?」 「――!!うせやん!イビキかいとったん!?」 「一番前の列まで聞こえとったで」 「あぁぁぁ………(泣)」 「一生男でけへんな」 くっ………… 「うるちゃい!!」 あ。 「かんでやんの- うるちゃい!!迫力ね-」 「……………っ!!」 「も――――!!!腹立つ!!」 ――― 「リサ」 「あ―ごめん」 「いいっすよ-先生なんて?」 「夏期講習こいやて。数学の…」 「うせやん!!うちもやで!!」 「バリバリ点足らなかった-ちゅうねん」ニョホ 「あたしギリで足りてたっちゅうねん!!」ムキ くるッッ 「あ……あたしもそれ出ようかな…その…自主的に……」 「ききはりました??のぶさ-ん」 「ききはりましたよ。今の嫌味かしら-?」 「さすが学年トップは言うこと違うわねぇ」 「ねぇ――」 「ちゃうもーん!!!」 「一人だけ仲間外れ嫌やねんもーん(泣)」 「わかってるやん千春ちゃん」 「あたし、サボる気満々やったのになぁ……」 「そういや、のぶちゃんの事も言うとったで。終業式は制服着ろって」 「嫌やわだっさい。何のため私服OKの学校来たんか分からん」 「イビキの人や」 「イビキの人や」
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