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「先生…ごめんなさい。ぼくまだ書けてないんです」 そう言って先生の顔を見ると、 「大村君にしては珍しいわね。じゃあ今日書いて明日出せる?」 やさしく聞いてくれたからぼくははいって返事して席にもどった。 「じゃあ教科書開いてねー」 授業が始まった。 だけどぼくには先生の声がどこか遠くに感じる。 作文書かなきゃ… ぼくは作文のことばかり考えていた。
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