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夜。
お母さんとたけしがお風呂に行ってすぐ、台所で新聞を読んでるお父さんに話しかけた。
「お父さん」
「うん?」
読んでいた新聞をすぐにたたんで、お父さんはぼくの方を向いた。
「お父さんはおばあちゃんの家、どこか知ってる?」
「知ってるけど。それがどうした?」
「おばあちゃんに会いにいきたいから、どこか教えて?」
ぼくがそう聞くと、お父さんはうーんと小さくうなった。
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