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「ちょっと遠いからなぁ。直輝一人じゃ行けないぞ」
それに一人じゃ危ないからな、とお父さんは言った。
「……」
じゃあどうすればいいんだろう。
「何?どうした?」
お父さんはやさしく聞いてくれたから、ぼくはお母さんに言われたことを話した。
「そうか。お父さんからばあちゃんにまた来てくれって言っておくから。お母さんに言われたことは、気にしなくていいぞ」
お父さんがぼくの頭にぽんぽんっと手を乗せたから、ぼくは毎朝お母さんがたけしにしてるのを思い出した。
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