まっすぐに輝く

３

｢別にいいじゃないか、母さんが来たって｣

台所の前まで行くと、お父さんの声が聞こえた。

ぼくはとっさに見つからないようにかくれた。

｢嫌よ。私はお義母さんとは関わりたくないの｣

台所のドアは開けっぱなしになっていて、お父さんの声もお母さんの声もよく聞こえる。

｢関わりたくないって何だよ｣

お父さんの声は、なんだか怒ってるみたいに聞こえる。