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その日の夜も、ぼくは結局一人だった。 たけしはお父さんとお母さんと三人でベットで寝た。 お母さんはたけしの時みたいについててくれなかったけど、それでもいいんだ。 ちょっとの間だけでもお母さんを独り占めできたから。 お母さんはぼくを生んでくれたお母さんじゃないけど、いっしょに住み始めてから今日が一番、お母さんと仲良くなれたように思えた。
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