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「そんなこと、今まで一回もなかったぜ?うちのかあちゃん、すげぇ心配性だし」 なんでそんなこと聞くんだ?と、今度はぼくが質問されてしまって、ぼくはあわてて何でもないよって答えた。 それからすぐに先生が来たから、勇馬は自分の席に戻っていった。 ぼくの頭の中は、おばあちゃんといっしょに住んでた頃を思い出していた。 ぼくが学校を休んだ日は、おばあちゃんはずっとぼくのそばにいてくれた。 冷たくぬらしたタオルをおでこに乗せてくれて、それを何回も取り替えてくれた。 インフルエンザになった時は、マスクをしてまでずっとついててくれた。
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