14/26
前へ
/283ページ
次へ
「直輝っていう名前はな。まっすぐな子に育ちますように、自分自身が光輝き、その光をまわりにいる人たちにも届けられる子になるようにって意味で付けたんだよ」 お父さんはやさしく笑ってる。 「へぇ。そうなんだ」 同じなおきっていう名前でも、“直樹”って漢字の子は学校にもいるけど、“直輝”って漢字はぼくしかいない。 ぼくは、なんで輝って漢字なんだろうって考えたことがあったけど、お父さんに聞いて納得できた。 「直輝って、いい名前だろ?直輝を産んだお母さんが考えたんだよ」 「え?」
/283ページ

最初のコメントを投稿しよう!

130人が本棚に入れています
本棚に追加