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たけしと二人でご飯を食べ始めた。 「たけし」 「何?」 ぼくが呼ぶと、たけしがぼくの顔を見た。 「……」 「お兄ちゃん?」 「…ううん、なんでもない」 きっと思い違いだ。 きっとそうだ。 洗濯かごを持って洗濯を干しに行くお母さんをチラッと見てから、ぼくは自分に言い聞かせてまたご飯を食べ始めた。
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