face～あの夏の日～

夏～scene.3～

　キミと付き合い始めてキミのことを沢山知った。

　好きな食べ物、

　好きな色。

　キミを知れば知る程あたしはキミに溺れていった。

　好きで、好きで、

　大好きだった。

　どうしようもなく…

　ねえ、

　あの頃のあたし達は幼くて、気持ちを言葉にすることの大切さに気付いてなかったね。

　深く想い合ってた筈なのに…

　気付いた時には心の距離は離れてしまってた。