夏~scene.1~

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 あの場所で…  花火が一番よく見える場所に着くまで、二人で色んなことを話したね。  あたしはずっと笑ってて、  キミもずっと笑ってた。  キミの笑顔が眩しくて、とても優しくて、その笑顔からあたしは目が離せなくなってた。  キミに触れたくて…  人混みで勇気を出して握ったキミのTシャツの裾。  幼かったあたしには、それが精一杯だった。
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