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振り向いた時のキミの顔は、頬が少しだけ赤くなってたね。
何だか嬉しかった。
「かき氷食べたいな」
小さく呟いたあたしの言葉をちゃんと聞いていてくれたキミ。
「ここで待ってて」
息を切らしながら戻って来たキミの手には“かき氷”があって、
「…これ」
って笑顔で渡してくれたのはイチゴ味のかき氷だった。
今でも“かき氷”はイチゴ味を頼んでしまうんだ。
あたしにとってイチゴ味のかき氷は、
あの夏の淡い恋の味だから…
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