夏~scene.1~

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 振り向いた時のキミの顔は、頬が少しだけ赤くなってたね。  何だか嬉しかった。  「かき氷食べたいな」  小さく呟いたあたしの言葉をちゃんと聞いていてくれたキミ。  「ここで待ってて」  息を切らしながら戻って来たキミの手には“かき氷”があって、  「…これ」  って笑顔で渡してくれたのはイチゴ味のかき氷だった。  今でも“かき氷”はイチゴ味を頼んでしまうんだ。  あたしにとってイチゴ味のかき氷は、  あの夏の淡い恋の味だから…
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