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父「………由美子…ごめん……。」
由美子「…………。」
お父さんは何も悪くナイよ?
母「…ごめんなさい。」
お母さん…もう泣かないで…。
根性ナシの私の目からは、ポロポロと涙が零れた。
由美子「…………。」
……言わなくちゃ…何か…言わなくちゃ。
これじゃ、私が被害者みたいじゃん。
どうして…両親は謝るんだろう?
いつも大切に育ててもらった…あの幸せな思い出に嘘はなかったはず。
……私が…何か言わなくちゃ…この空気は変わらない。
とは言え…何を言えば?
由美子「…………。」
父「………。」
母「………。」
…やっぱり…ここは私のターン。
……何を言えばイイ?
…俯いて目を瞑ると、達也の笑顔が浮かんだ。
…大丈夫。
大丈夫だよ、達也。
私は…強くならなきゃいけない。
達也の笑顔を思いながら、私は大きく深呼吸して顔をあげた。
由美子「心配かけてごめんなさい。……今までありがとう。これからも…変わらず、家族でいてもイイ?」
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