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夕方、彼女は用事を思い出してすぐに別れて、お爺さんの用事の場所に来ていた。
「やぁ、梨乃ちゃん!今日は僕に逢いに来てくれたのかい、嬉しいな。」
「......。」
梨乃の前に鬱陶しくて自信家で、顔立ちは割と良い男で馴れ馴れしく彼女に纏わりついて梨乃は困っていた。
「......亘さん毎度、毎度いい加減にして下さい!!今日ここに来たのはお爺ちゃんのお使いです。早く、離れて下さい......。」
「そうか、残念だな。でも君は僕に惚れるだろう!」
一向に放す気が無い。梨乃はムッとし不機嫌極まりなかった、
「......とても見当違いです。いいから放してください!!」
静かで怒りの籠った声だった。仕舞いにはキスまでしようとする。本気で嫌がっているのにやめようとしない彼に正直腹が立ち、どうやって逃れようかと考えていると、後ろから何かが飛んできた。梨乃 はビックリしてその場に座り込んでしまった。
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