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「それではこれで失礼します。」
そう言って、二人で並んで歩いた。途中で向日葵を少し、切り取って無事家に着いた。
「今日は本当にありがとうございます。それじゃあ。」
と別れた。
「......あの子、本当に笑わなくなったんだ......。」
葵は梨乃の後姿を見て一人、呟いた。それはひどく哀しげであった。
梨乃はお爺さんの家から自分の家に着くと誰もいない家に入って、一人で作ってて食べ、一人で居る寂しさには慣れきっていた。だけど、今日は何故か寂しく感じていた。それはまだ何かが分かっていなかった。そして、それが今後大きく変わろとしていることも。
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