偶然の再会

5/8
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
「それではこれで失礼します。」 そう言って、二人で並んで歩いた。途中で向日葵を少し、切り取って無事家に着いた。                      「今日は本当にありがとうございます。それじゃあ。」 と別れた。  「......あの子、本当に笑わなくなったんだ......。」 葵は梨乃の後姿を見て一人、呟いた。それはひどく哀しげであった。 梨乃はお爺さんの家から自分の家に着くと誰もいない家に入って、一人で作ってて食べ、一人で居る寂しさには慣れきっていた。だけど、今日は何故か寂しく感じていた。それはまだ何かが分かっていなかった。そして、それが今後大きく変わろとしていることも。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!