22人が本棚に入れています
本棚に追加
*******
僕は何てお人好しなんでしょうか。
と、さっきまで一緒に居た自分の好いた女性を恋敵の元に行かせた自分に呆れてしまう。
本当は行かせたくない。
でも、あんな凛さんの顔を見ていたくなかった。
“遊郭”と聞くと一気に顔をしかめて、私と話していても心此処にあらずの状態。
凛さん、あなたは私の知らない間に
平助との距離を近付けていたんですね。
私の入り込む隙間は無いのでしょうか?
―私にはもう…時間がない。
最初のコメントを投稿しよう!