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「ここか…。」
この辺りって遊郭から近いんだよな…。
なんか、やっぱりあんまり遊郭には近付きたくねぇな…。
平助が苦虫を噛み潰したような顔をしていると
「平助くん?どうしたの?
くくっ…変な顔~!」
「へ、変な顔って…。」
凛からへらへらと笑われてしまった。
「あ、そうだ!甘味屋さん、この近くにある所でいいかな?
あそこのわらび餅、美味しいんだ。」
「お前、ほんとわらび餅好きだよな?」
「うん!甘味といえばわらび餅だからね!」
「ぶはっ!それ、お前の頭の中では。だろ?」
「…ま、まぁね。」
凛が拗ねたように言うとまたその言葉に吹き出してしまう。
「あ、ついたついた!すみませ~ん!」
そんな会話をしていると八百屋についていたようだ。
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