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「そうか。今後も情報収集の方、よろしく頼む。」
高杉はそう告げて静かに去っていった。
…本当に勝手な人。
私の婚約者を殺したのも気まぐれ。
何故、そんな理由で殺されなければならないのか。
高杉晋作。私の一番に憎い男であり、私と婚約者の上司。
憎いけど、彼を殺すことなんて出来ない。
従っていくしかない。
…弱くてごめんね、愁(しゅう)。
いつか、必ず…復讐するから。
そう胸に誓い、紅も甘味屋を去っていった。
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