入学式

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ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ カチャ 「ふぁ~あ、寝み」 眠そうに起きたのが俺。 「ん?――――――――――― 寝坊したぁぁぁぁぁぁぁあああ」 今日、煌々(コウコウ)高校に入学する高校1年生。 「皆勤賞を狙っているこの俺が初日から遅刻…だと?」 小野淳椰(オノジュンヤ)だ。 「そんなことは断じて許さん!」 食パンを一枚くわえて真新しい鞄を持って家を出た。 8:30には教室に着かなくては。 現在の時刻8:20 ―――――――――――――― 「はぁ、はぁ…」 えーっと小野…小野… 「あった!B組か」 クラスを確認した後あらかじめ購入した上履きに履き替えて教室へと駆けた。 ガラッ ドアを開けた瞬間にクラス全員視線が俺に集まる。 「あどーも」 いきなり有名人になっちまった…。 早く席に着きたい…。 窓側から五十音順なので、席までの道のりは遠く険しい。 だかしかし 俺は持ち前の脚力で瞬時に席に辿り着いた。 どこからともなく『なんだアイツ』とか『ぶつかっといて謝んねーのかよ』とか聞こえたが空耳だろう。 再び教室のドアが開いた。 「よし、みんな揃ってるみたいだな。じゃあ入学式やるから体育館行くぞ。出席番号順に並べ」 担任らしき先生に促され2列になって体育館に向かった。
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