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外は意外に明るかった。
そうか。まだ昼か。
さっきドアと一緒に蹴飛ばされたゾンビ共が立ち上がろうとしていた。
「あれ、藤崎くんじゃないか。」
小倉さんが藤崎くんと呼んだのは、目の前のゾンビだった。
「知り合いですか?」
俺が聞いた。
「俺の後輩だよ。小学校からの付き合いだった。あいつゾンビに…」
悲しそうな顔をすると小倉さんは驚くほど一瞬で頭を二発ぶち抜いた。
「ま、覚えてないけどね。」
だからってそんなに躊躇(ちゅうちょ)なくぶち込めるもんなのか…?
「まだ死んでいませんね。」
櫻田が興味深そうに目を細めて言った。
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