「彩色の傍観者。」

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俺は櫻田に目で合図する。 「行くぞ!みんな!覚悟は決まったな!」 続けて皆に呼びかける。 「ああ!」 「はいよ!」 「しゃーないわね!」 「うん…」 佐藤さんは多分空気で納得するしか無かったのだろう。 萎えた発音が耳に届いてそう思った。 俺はスタートを切る。 俺の動きを合図に、各々援護に廻る。 飛びかかってくる石田の足を撃ち動きを封じる。 だが、すぐに立ち上がり俺に飛びかかる。 予想外で反応できず、そのまま倒されて必死にもがいた。 「くそっ!!」 ナイスタイミングで佐藤が石田の頭を撃つ。 だが……起き上がる。 「すっごい!本当に不死だねー!」 虹色彩葉は相変わらずはしゃぐ。 気楽もいいとこだ。
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