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「紗智!最近は物騒だから気をつけろよ?」
「……はい?何をいきなり言ってんの?」
朝ご飯を食べていたら目の前にいる充兄がテレビを見ながらそんな事を言っていた。
何なんだ突然?
いつもの心配症が発動したのかい?
「いきなりじゃねえよ!ほらテレビ見てみろよ!」
「テレビ?」
充兄は眉間に皺を寄せ、お箸でテレビを指していた。
それに促され、私はお箸の先へと視線を移す。
『またしても改革の会による立て籠もり事件が発生しました!今月に入りこれで3件目です!』
テレビに視線を移せば、アナウンサーが神妙な面持ちでそんな事を言っていた。
改革の会?立て籠もり?
何じゃそりゃ?
「改革の会って何?」
「はぁ?お前知らねぇの?ったく、本当お前って沖田さん以外の事には無関心だよなぁ」
私の発言に驚きを隠せない充兄。
そうさ、私はどうすれば総司を手篭めに出来るかしか考えてない変態さっ!
それのどこが悪いってんだよ!
私が変態なのは自分で充分過ぎる程良く分かってるから改革の会とやらについて教えてくれよ!
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