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「ねぇ、起きて!」
何も知らずに、熟睡している旦那を躊躇なく揺らした。
『…ん…何…どうした…?』
目をさすりながら
旦那はゆっくり体を起こす。
「この中にある事について
話したい事があるんだけど」
と言いながら
旦那に携帯を渡した。
旦那はまだ寝ぼけているのか
全く、状態が読めない様だ。
『は?
この中って何?なんの事?』
携帯を受け取りながら
不思議そうにしている。
「私、全部見たんだよね。
さとしさ、浮気してるでしょ?」
一瞬…旦那の顔が引きつった…
『……何、言ってんの…?
してるわけないじゃん…』
明らかに動揺している。
分かりやすいな…
旦那が動揺をしたのを見たら
なんだか悲しくなった。
「じゃぁさ
携帯貸して?私、その子に掛けて聞いてみるから。
したら、真実がわかるもんね?」
旦那は携帯を握りしめ
下を向き黙っている…
「ねぇ、早く見せて?」
催促する様に手を差し出した。
すると
『…ごめん…
本当にごめん!!』
と、頭を下げながら言った。
その瞬間、わかってはいたものの
心が激しく音をたてた…
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