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その日の夜…
夕飯を食べている、旦那の横に座り
顔色を伺いながら
言葉を選び、話しかけた。
「今日ね、まいから久しぶりに
電話があったの。
それでね……」
と、今日まいから
仕事に誘われた事を話した。
話の一部始終を話し終えると
『で?
さらはどうしたいの?』
と、思いがけない問いを返してきた。
と言うのも
旦那は、そもそも知り合ったのが
飲み屋なだけに
夜の仕事に関しては、
もう絶対にダメだと
散々言っていた。
今までも、友達に誘われた事が何回かあったが
その度に、相談はするも
即答で、ダメだ!と言っていたのだ。
なのに、今回は…
疑問に思った私は
「え…?
どうしたいって…?
何、何でそんな事を聞くの?
いつもは、即答でダメだって
言うじゃん?」
と、心の何処かでは
今回は納得して欲しいと思って臨んだ相談に
逆効果なマヌケの質問をしてしまった。
しかし、以外にも旦那は
『…ん~…
週3日だろぉ~
それにまいちゃんと一緒なら
安心だしなぁ~
まいちゃんが、さらを必要としてるなら
手伝ってあげれば?
さらも
本当は、そうしたいんだろ?』
と、ニコッと笑いながら
言った。
そんな、旦那の言葉と気持ちが嬉しくて
私の中にあった
少しの迷いも消えた。
…今、思えば
この時に
旦那も反対をし
私も、断っていれば……
普通だった事が
壊れる事は、なかったのかも知れない……
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