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オープン当日
その日は生憎の雨にも関わらず
沢山のお客様で埋まっていた。
殆どが
ママのお客さんだったけれど、
新規のお客さんも
何人か来てくれた。
バタバタと時間だけが
過ぎていく。
少し、落ちつき
カウンターの中で洗い物をしていた
その時…
チャランチャラン♪
と、ドアの開く音が店に響いた。
すると、ママが
『わぁ~、来てくれたの~?
すごく嬉しい?』
と、かなり喜んでいる。
あ~、ママのお客さんか…と
理解をし
洗い物をしながらも、
いらっしゃいませ~と笑顔で言った。
すると、3人いた中の1人の人と目が合った。
…ドキ…
一瞬、鼓動が波を立てた。
何だろう…この感覚は…。
不思議に思ったが
洗い物やらドリンクの補充やらで
忙しかったので
深く考えずに
黙々と動いた。
暫くすると
『おい!
そこのカウンターのね~ちゃん!』
と、私を呼ぶ声が聞こえた。
呼ばれた方を見ると
さっきの3人組み。
私は、動いていた動きを止めて
はい!
と、答えた。
すると、その中の中心らしき人が
手招きをしている。
さっき、目が合った人も
じっと私をみている。
とりあえず、呼ばれたからには
挨拶をしなければ!
と思い、名刺を取り席にむかった。
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