眠れる男見付かる

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ミホーク 『貴様‼何故手を抜く‼ 全力をだせ‼ 俺はさっき確かに斬られていた‼』 コウシロウ 『別に手など抜いていませんよ これが私の本気です』 ミホーク 『戯れ言を‼ 峰打ちで俺を制したつもりか‼』 コウシロウ 『峰打ちなどしていませんよ これこの通り刀も真剣ですし (軽く振り近くの身の丈2倍もある岩を真っ二つにする) それに私も至って真剣です‼ (どぉーん) それともアナタ 私が刃を返す所でも見ましたか?』 (しかし驚きましたねぇ これほどの剣腕とは… もしかすると彼は私よりも…) ミホーク (確かに…では何故だ…何故斬れない…) 少し離れた場所で闘いを見守るガープとサウロ ガープ 『馬鹿が‼ あれほど言ってもまだ自分の意地にしがみつきおって頑固モンがぁ‼ 奴が不用意に仕掛けた初撃で切り捨てておけば、とっくに勝負は見えていたものを』 サウロ 『前から思っとったんだがコウシロウは何で斬らないんだでよガープ中将?』 ガープ 『アイツのつまらん誇りの為じゃ‼ アイツに会ったのは2年前 当時アイツは海軍将校の嘲りの的じゃった… …ガープの回想… 将校A 『あれだアイツ 剣士のクセに生き物を斬れないんだぜぇ』 将校B 『あー聞いた聞いた、人1人斬る勇気もなくて良く海軍に居られるもんだってモッパラノ噂だぜぇ』 将校A 『知ってるか? アイツの通り名"眠り"は相手を仕留める勇気もなく せいぜい眠らすだけがやっとなアイツに、かつての上官が蔑んで付けた皮肉たっぷりの通り名なんだぜぇ』 将校B 『腰抜け剣士のアイツにはピッタリじゃねーかWw』 将校A 『違いねぇ‼Ww』 将校A・B 『あーはははははははは』 竹刀を持たせば海軍本部1の奴への その蔑みが真実か真偽を確かめる為 わしの隊に入れ重要な仕事を与えたんじゃ すると… わずか1年足らずで海軍本部の小将にまでなりおった… じゃからわしは奴が小将になった頃聞いたん… 『ふざけるな‼ 何故、斬らない⁉』 2人会話を遮るようなミホークのコウシロウへの罵倒がコダマする… 『貴様の腕なら 自然石であろうが 鋼鉄であろうとも自由に切り捨てれるはず‼ 剣士ならば敵を切り捨てる事に何の躊躇がある⁉ 俺をナメるのもたいがいにしろ‼』 しかしこの問い掛けの奇妙さを1番知っているのも皮肉にもミホーク自身だった…
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