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1度は斬撃をくらい
その後、幾度か刃先が自分の体をかすめれど衣服は切れても自身は皮1枚裂けていない事実に
実のところ困惑し狼狽していた
コウシロウ
『アナタ、私を誰だと思ってるんです⁉
私は剣士であると同時に海兵なんですよ
斬り捨てるのなんて簡単です
何の覚悟も勇気もいりはしない
相手の全てを否定すればいいんですから
でもね、誰にだって良い所はあるんです
もちろんアナタにもね』
ミホーク
『また戯れ言か
それが敵でもか⁉
仮に貴様の親を殺した仇でもか⁉』
コウシロウ
『私は海賊に親・兄弟を皆殺しにされているんですよ』
ミホーク
『💥‼‼』
コウシロウ
『憎しみから私は海兵になり仇の海賊を見つけ出し
それはも~目を覆うばかりの状態にナマス斬りにして殺しました…
しかし、後に残ったのは例えようも無い孤独と悲しみだけでした
相手の存在を斬り捨てる事とは、その全ての否定…
相手やその縁者の心に少なからず憎しみを残してしまうものです
憎しみとは厄介な物ですよ
時がたつほど醜く形を変え、どす黒く自分の中で育ってゆく
そして、やがて自分自身も取り込まれる‼
もう他の誰もそんな想いをさせてはならない‼‼
私の名は
【海軍小将・"眠り"コウシロウ】
(どん)
私の剣は人々の平和を守り、悪人を捉える物‼
守りたいものを守り
斬りたいものを斬る‼
触れるものみな傷つけ
無闇やたらに命を奪う物では断じてない‼
"何者も斬り捨て無い"
それがわたしの"剣道"です‼
ナメているのはアナタの方じゃないんですか⁉』
コウシロウの話を聞くにつれ次第にあれほど困惑し狼狽していたミホークからその全てが消えていく…
ミホーク
『貴様の本気、確かに分かった‼
今後は全て全力でいかせてもらう‼』
コウシロウ
『それが賢明ですね
でないとアナタ
一生インペルダウンの住人ですよ』
少し離れた2人
ガープ
『聞こえたかサウロ
あれがアイツの斬らぬ理由と意地じゃ
まったく💨わしの話の腰を折りおって💨
コウシロウによれば
この世の全てのものには呼吸があるそうでな
全ての呼吸を理解し
斬りたいものしか斬らず
守りたいものを守る
それがアイツの極めた
活人の剣【一心流】なんじゃ
始めは蔑みから付けられたらアイツの通り名
"眠り"も今では
海賊には恐怖を
海兵には畏怖の念を
与えているんじゃ…』
サウロ
『とんでもない男だな‼…』
闘いは続く…
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