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そうこうしている内に天の川に到着してしまった。
俺は『俺だけの特等席』と決めた場所へと向かう。
しっかし、ここに来るのも久しぶりだな…
訪れるタイミングはバラバラだが、少なくとも二週間は来ていない。
…二週間で久しぶりってどうなんだろ。
俺も年かなと思うと、どんどん悲しくなっていく。
目的地まで後10mです。
先客…だと?
『俺だけの特等席』が『俺だけの特等席(笑)』になっちまった…
とりあえず、お隣りに行かせてもらおう…
「い…いやぁ、ここって涼しくて過ごしやすいよね。」
話題提供。あくまで自然に。
「…」
近付いて分かったが、髪が長い。恐らく女性だろう。
「よくこの場所に来るんですか?」
「…んー…」
…もしかして寝られてます?
「あのー…」
「…」
寝てるっぽいな…
寝ていなかったら寝ていなかったで、それも問題だが。
こんな所で寝ると狩られるぞ…いや、平和だけど!!
俺は女性の顔を拝んでみる。
…もし女性が寝ていなかったら、俺は単なる変態である。
う…美しい…
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