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その後、切菜も月丘に行くことを教えてくれた。
文字通り、笑うしかない。
そして俺は禁断の扉を開く事にした。
「どうして家を出たんだ?」
「私、迷ってるんだ。」
切菜が少し困ったような顔をしながら言った。
「…迷ってる?」
「うん……外は怖い。でも、外に出ないとずっと変われないままでしょ…?」
「確かに…」
切菜は〈あの日〉以来誰とも会わなくなった。
メアドも知らないし、家を訪ねても出てきてはくれなかった。
そんな切菜が今、外にいる。
「…明日、家まで迎えに行ってもいいか?」
「…うん。その方が私も安心できる。」
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