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高島夏芽(タカシマナツメ)_俺の幼稚園からの友達だ。
明るく元気で、皆を引っ張っていく『何か』を持っている。
困っている人がいたら、助けを求められる前に駆け付けるヒーロータイプで、彼女を嫌っている人は殆ど見かけない。
容姿の説明に入ろうか。
髪は茶でショート。小学生の時はずっと水泳クラブで、スイミングスクールに通っていたらしい。
25mを14秒で泳ぎ切る凄いヤツ。
月見ヶ丘にはプールがあったのだろうか…?
おっと。高校の説明を忘れていたな。
月見ヶ丘高校_頭はそこそこ良く、そこそこ人気の高校だ。
なんとこの高校、制服さえ着ていれば何をしても構わないという(制服に関しては)。
ただし、常識の範囲内で。とも書いてあったな…
故に、夏芽のようにスカートを短くしてジャージを履いている者もいるのだ。
「夏芽…初日くらい制服整えて来いよ…」
「えー。学校紹介パンフレットに制服着てたらそれでいい…みたいな事書いてあったじゃーん。_ところで、こちらの美人さんは?もしかして彼女?」
夏芽がチラッと切菜の方を見、ニヤニヤしながら俺を見た。
「聞いて驚け。あの江月切菜だ。」
俺が自慢げに言うと、切菜が夏芽に挨拶をした。
「久しぶりね。夏芽さん。」
夏芽はポカーンとしている。
「切菜…たん…?」
「切菜たんは止めてくれない?」
確か、前にもこんなやり取りがあったな。
「その返答…本物だ!ホントに久しぶりだね!見ないうちに大きくなっちゃって…人間、分からないものだねぇ…」
夏芽は、しみじみしながら二回頷いた。
「確かに、背の順一番前が一番後ろを追い抜いてんだもんな…」
篭っている間に何をしていたのだろうか…
「さて、感動の再開はこの辺にして、ビッグニュースだよー!」
夏芽が両手を広げる。
「ビッグニュース?ツチノコでも出たか?」
「いやいや、ツチノコは出てないよ。もし出てても私一人で捕まえるから。」
俺は苦笑いをした。
「んで、ビッグニュースって?」
切菜が腕に付けた時計を見ながら言った。
「ふふふ~あのねー…」
引っ張るな…
「つ_」
「続きはWebで!は無しね。」
完全に心を読んでやがる…
「うへぇ…切菜たんには敵わないっす…」
夏芽が銃で撃たれたような動きをする。
「んじゃ、もう言っちゃうね。もう一人、懐かしい人が月見ヶ丘高校に入学するらしい!」
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