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今思った。俺絵文字使う派だわ。
今まで全く気にしていなかったが、どうやらそうらしい。
自然と『😃・記・顔』ボタンに指が行っていた。
余談はこの位にして、朝ご飯を食べよう…
俺はケータイをポケットに入れて階段を下りた。
今日は家に誰も居ない。
父さんの方の爺ちゃんが倒れたらしく、夜遅くにワーワー騒いでいたのを俺は知っている。
まぁ一種の盗み聞きだ。
…不思議と悪い気はしなかったが。
「ん。」
リビングへの扉に紙が貼り付けてあった。
『おじいちゃんが倒れたから様子見に行ってくる。お留守番よろしくね〓朝ご飯と昼ご飯は冷蔵庫に入っています』
紙を読み終えた俺は、リビングに足を踏み入れる。
そして、何となく冷蔵庫の方を見た。
「!?」
誰か…居る。
雨戸が閉めきってある為、部屋は真っ暗だ。
逆に、冷蔵庫の光がよく見える。
…泥棒さんか?いやいや、何で冷蔵庫?
どこかの幽霊?いやいや、幽霊なんて無いさ。
…じゃあどちら様?
そーっと…気付かれないように捕獲するぞ…
幼女だったらいいなと内心思っていた。
よし!
何とか手を伸ばせば謎の人物を捕獲できる距離まで近付けれた。
謎の人物は冷蔵庫の中をキョロキョロ見回している。
冷蔵庫の薄暗い光では顔はよく見えなかったが、身長があまり高くない人物だという事は分かった。
もしかして…本当に幼女…?
俺の心臓が少し活発になった。
よし…行くぞっ!
俺は謎の人物の口を押さえ、後ろから抱き着くように謎の人物の肩から腰に手をやった。
「んん!?」
「んん!?」
少女は驚いて声を出したようだが、俺は己の右腕に何か柔らかいものが当たっている事に対して声を出した。
やはり少女だったようだ。
少女は俺から逃れようと抵抗するが、少女の力くらいでは俺からは逃れられない。
少女が俺の二の腕を叩いてくる。
痛くも何ともないが。
そろそろ少女の顔を拝んでやろうか。
俺は少女の顔をいやらしい目で見てやった。
…え?
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