~親戚となる男~

10/12
前へ
/54ページ
次へ
控室に行くと、憧れだった声が聞こえてきた。 「おー 蓮じゃない。久しぶりねー。 ちょっとおっきくなった?」 笑顔で話かけて来る。 その笑顔は非常に明るく、幸せがひしひしと伝わって来る。 香苗はかなり美人である。 高校時代に芸能事務所から、スカウトが来たぐらいだ。 「久しぶり。香苗ねーちゃん。 そんなに背は伸びて無いよ。 それよりまだウエディングドレスは着ないの?」 「そんな急かさないで。 式は1時からだから、早く着すぎても仕方ないのよ。 あっ おじさん、おばさん お久しぶりです。」 「おぅ、久しぶり。」 「久しぶりね。」 香苗と蓮の両親は会話し始めた。 急に蓮は暇になり、少し歩き回った。 すると 1つの部屋を見つけ、少しドアが開いている。 覗いてみると、そこには、素晴らしく顔が整っており、大人な雰囲気を出した人がいた。 (すっげー格好良い…) 蓮は思わず見入ってしまった。 そしてこの人が香苗の旦那さんだと悟った。 「ハッ!?」 一瞬目があった気がした。 蓮は思わずドアから離れ壁に寄り掛かった。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加