~親戚となる男~

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「はぁー....。」 ため息をつく少年。 「どうした?蓮。 なんか悩み事か? 先生がなんでも聞いてやるぞ!! ガッハハハー。」 蓮と呼ばれた少年は悩んでいた。 (明日、憧れだった従姉妹の結婚式なんだよなぁ。 なんか憧れってのもあって複雑だ…。 絶対、行かなくちゃ駄目なのか?) 「おい、聞いてるのか?」 ………………… 「おーい!!マジ無視かぁ!」 「あっ! 先生いたんですか!? すみません。気づかなかったです。」 軽く酷い仕打ちだ…。 「先生だいぶ傷ついたよ…。 気づかなかったって、どんだけ影薄いんだよ…。」 「ゴメンなさいって。 ちょっと悩み事があったんで。」 「まぁ許してやろう。 何を悩んでたんだ?」 「先生には関係無いです。」 蓮は悪気は無かったが、さらに先生を傷つけてしまった…。 「もういいよ…。 先生あっち行ってる…。」 「…………………。」 蓮は無言で見送った。
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