新・父

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私「うるせー!」 父「おまえみたいな奴はもううちに入れん!」 私はその言葉を聞いた瞬間涙が溢れた。 自分の部屋へ行き荷物をまとめた。 そして家を出た。 だが行く場所はなく外は雨が降っていた。 私は自転車で有明海付近まで行った。 目的地に着き私は泣いた。 ずっとあの言葉が頭に残っていた。 「おまえみたいな奴はもううちに入れん!」 雨に濡れながら頭を抱え泣いていた。 すると車が来た。 父だった。 父「風邪引くぞ。早く帰ってこい。」 私「家に入れんていったやん。」 父「ほんとに入れないわけないだろ。帰ってこい。」 私はとても嬉しかった。 そしてなぜ義父があんなに厳しくなったのかわかった。 私が反抗ばかりしていたからだ。 義父は正しいことを言っていた。 だが私は反抗していた。 私は義父に謝った。 私「父ちゃんごめんなさい。ごめんなさい。」 父「わかればいいんだ。わかれば」 義父は私をただ叱っているのではない私をちゃんとした大人にさせるためにわざと厳しくしたんだと。 ありがとう父ちゃん。
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