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「恵美ちゃんの…。そうか…。」
パパは何かを考えているようで、ママはパパの答えを待つように ジッとパパを見詰めていた。
「ナツは俺がみるよ」
パパの答えに、ママは凄く驚いたように眼を大きく開いていた。
「でも…」
「旦那が戻るのいつ頃?」
「4時間ぐらいかかるって…」
「ん。その間、俺が千夏をみるから、千秋は美里さんと恵美ちゃんを看てやれ」
「いい…の?」
「大丈夫だって。4時間だろ?千夏と留守番ぐらい出来るさ。な?ナツ?」
私をみる?
パパが??
私はパパとお留守番?
2人で??
私はもう年中さん。
それでも、今までパパと2人きりで過ごした事はそんなにない。
と言うより、ママが家にいるから、ママと離れた事がない。
パパと2人なった事と言えば、幼稚園の送り迎えをたまにしてくれる少しの時間と、ママが病院に行く時の外で待っている時間ぐらい。
今日は幼稚園もお休みの日で…。
本当にパパとお留守番なの??
パパと一緒にいることに、不安になった訳じゃない。
だって、私はパパが大好きだもの。
パパは世界一格好良いし、宇宙一優しい。
だから大きくなったらパパのお嫁さんになるんだもん。
だけど、幼稚園以外でママと離れた事がない私は、ママがどこかへ行ってしまうことに不安になってた。
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