お酒は二十歳になってからっ!

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「何? 慶ってば、  口なんか開いちゃって~…  だらしないわね、ホントに」 「な、ななな何で!?  弥生さんが居るんですか!?」 「ん? 不法侵入中~」 「はぁっ?!」 不法侵入って…… 胸を張って言えることじゃないはずなんだけど…… 「嘘よ、う・そ!  街でばったり慶のお母様に  お会いしてね。その時丁度、  慶に伝言頼まれちゃって。  それで伝言ついでに  お留守番も頼まれたのよ。  どうせヒマでしょうから、  皆でワイワイ騒ごうと思って。  朝比奈くんと一樹を呼んだの」 わかった? と首を振りながら先輩はとびっきりの笑顔でボクたちを見つめる。 「あの、バカ親。  何、弥生さんに頼んでんだ…」 霧谷くんは渋い顔をして、何かをぶつぶつ言ってたけど、ボクは何となく事情がわかって安心感を抱いていた。 「まったく、慶ったら、  渋い顔なんかしちゃって~  アンタにはさっきみたいな  冗談も通じないのかしら……」 弥生先輩も弥生先輩で、 呆れたようにそんなことを言ってた。 ていうかこの人、全然悪怯れてないし……
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