お酒は二十歳になってからっ!

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「弥生さんたち、  待ってくださいよ!」 「ん?」 後ろから大声でボクたちを呼ぶ霧谷くん。 ボクが振り返れば、猛ダッシュでこちらに駈けてくるのがわかった。 よく見たら、彼もいつもと違ってバッチリ格好を決めている。 袖口が渋い緑の白Tシャツに灰色のベスト。 細い身体のラインにピッタリなジーンズに、いつもは付けていない黒縁メガネ。 それに、銀色のクロスのネックレス。 2人とも身長とか、かなり高くてスタイルも良いから、ちびっこなボクとは違ってモデルみたいで格好良い。 「……いいなぁ」 思わず漏れてしまった声に、ボクは咄嗟に口をつむいだ。 「何か言った、朝比奈くん?」 「い、いぇっ!  それより早く中に入りましょ!」 すっかり気が動転してしまったボクは勢い良く扉を開いた。 そして、扉を開けて数秒後。 「あっさひなぁ~…」 ボクは得体の知れない何かに、絡まれました。
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