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『今日、午後とか空いてる?
予定とかないかな?』
「え? えと…
予定は、ないですけど…」
急に聞かれるとどもってしまう。
通話とか、こういうの……
苦手なんだよなぁ、ボク。
『なら、よし!
今日の13時、慶の家に集合ね!
場所なら確か…
朝比奈くんは知ってたわよね?』
「はい……って、あの…?」
あれ、もうボクが行くことは決定事項なのかな?
『じゃ、よろしくね~!
一樹も来るからお洒落して
来てよねっ!期待してるから』
プチッ という電子音が通話が途切れたことをボクに教えてくれる。
「弥生先輩、強引過ぎるよ。
でも、一樹先輩も一緒なら…」
そんな愚痴を吐きつつ、最後の一言にボクはウキウキしてしまう。
「……どの服、着て行こう?」
顔に熱が集まるのを感じつつ、ボクは姿見の鏡の前に立って服を選び始めた。
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