さくらの痛い思い出

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帰ってきた返事が「見つからないから、メールだけは続けよう」 …またまた意味がわからなかった。 いや、やっとわかったと言ったほうが正しい。 鷹は常に誰かにチヤホヤされてないといられないのだ。家庭も守りながら、だけど割りきった関係ではなくどっぷり恋愛したい。 そう。恋愛ごっこがしたいだけだった。 そして今夜もバーチャルの世界で、星の「愛してる💕」が書き込まれ、別なページでサイトの彼女といちゃいちゃしている… この歪みがあるいはリアルなんだろう。リアルにいるはずの私がバーチャルに取り残されたようだ。 鷹に捨てられて半年。やっと傷も癒えてリアルの自分を取り戻しつつある。 久しぶりにバーチャルに取り残された星の書き込みを見て、ほっとする自分が正直愛しい。 星も鷹も、バーチャルという空に幸せを求めてとどまり続けるだろう。 私は…すでにリアルに与えられた幸せをもう一度見直し中。 足りるということを学べと言ったのは、あの元彼だった。 今夜も夜空はとても綺麗だ。手が届かないから、あんなに綺麗なんだろう。
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