*壊れる歯車と*

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あぁ、こんな事をしてる場合じゃないな 「あいつに連絡をしなければ」 制服にしまっていたケータイを取りだしある番号にかける 『――もしもし』 「俺だよ。草壁」 『何か?』 「頼みがある。今日の見回りの時間をずらしてくれないか?」 『....見回りの時間をずらす?』 「あぁ。校内全体の見回り開始時刻を遅くしてくれ」 『真白さん関連か。分かった。皆に連絡しとく』 流石草壁 皆まで言わずとも理解してくれる 「よろしく頼む」 『いや、じゃーな』 「あぁ」 ブッツーツーツー これで彼が万が一でも取り締まられる事はなくなった 少しだけ安堵し、またカメラが写す画面に向き直る *
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