*壊れる歯車と*

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そしたら緋月は俺だけを見てくれるだろ? 速水何かじゃなくて、俺だけを 仮眠室の異変に気付き近寄る緋月 全てがスローモーションのように進んでいく 中を見てしまった緋月 目を見開き、呆然と突っ立ち、 涙を溜めて体を震わす頼りない君 堰を切ったようにポロポロと涙が零れ落ちていく 目は虚ろで絶望と悲しみ、怒りが混じり 光が失っていくようで、 嗚呼、やっぱり君が傷付く姿は見たくない ましてや、傷付くまで速水を愛してた緋月の姿は、見たくない 部屋を飛び出す もう手遅れかもしれない 緋月は傷つき、壊れてしまってるかもしれない それでも、走る 走る 走る 例え、緋月が狂気に染まっても俺は愛し続けれるだろう 壊れてしまっても傍にいたいと思い続けれるだろう その自信は、ある *
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