*壊れる歯車と*

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あれから彼を抱き上げ、寮の部屋へと運んだ 速水達? 彼奴らは俺が音を立てて入ったのにも気付かず、ひたすら抱き合っていた まるで発情期の猿みたいにな 本当に愚かな奴らだ 緋月を抱え生徒会室を出ると同時に草壁に連絡をし、 主に“四階”を中心に見回りをしとけ、とだけ伝えておいた それからどうなったかは知らないがが時期に 連絡がくるはずだ まぁ、あのずるい速水のことだから 何かしら言って逃げるだろうけど そんな事を思いながらも寮のベットへ緋月を乗せ、 掌の血が付着した制服を脱がしていく その後に手に包帯を巻き、裸体をなるべく見ないようにし、服を着せ 今にいたる *
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