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目が覚めたらおかあさんはいなかった
真っ白い部屋で
――緋月くん、残念なことに君のお母さんは君の首を絞めた後自分で...
(やだ!それ以上聞きたくないッッそんなの嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!!)
顔を歪めるお医者さん
――あの子が緋月くん?不気味な
子ねぇ。あの子のせいで陽樹さんと優菜さんは...
――誰が引き取るの?うちは無理よ。もう子供が三人もいるし、、
――そんなことより遺産どうするの?貯金、かなりあるらしいわよ
(大人何て、皆信用出来ない)
自分の事ばかりな醜い大人たち
――始めまして、緋月くん。私は君のお母さんの兄である暁斗だよ。これからよろしくね?
(どうせこの人も、一緒だ)
優しげに笑いかける“叔父さん”
――あれは緋月くんのせい何かじゃないんだよ。不幸な事故だったんだ。だから、泣いてもいいんだよ。もっと頼ってもいいんだ
(ッッボクは、生きてていいの?)
おかあさんが死んでから始めて大声を出して泣いた
――緋月くん、大丈夫だよ。私がいるから。好きだよ、緋月くん
(うん、僕も叔父さん大好きッ)
この人は他の、醜い大人たちとは違う
――緋月くんッ。怯えなくても平気だよ...ハァハァ痛いのは最初だけだから
(叔父...さん?どうしたの、やだ怖いよッッ)
そう、思ったのに
――ッ、緋月くん愛してる。フフッ綺麗な躰だ。こんな厭らしい躰をしてハァハァ、っいくよ
(嫌、嫌だよ触らないでっああ、ぁいやぁぁぁぁあーーッッ!!)
躯中を這う汗ばんだ手
無理矢理進む熱く脈打つそれ
信じてたのに、漸く信じられるようになったのに
もう誰も、
誰も信用出来ない
延々と続く行為
――可哀想な緋月...誰にも必用とされない、哀れな緋月。誰も君を愛さない。緋月には私しかいないんだよ....私しか、ね?愛してるよ、私だけの緋月.....
狂った”叔父さん“
――緋月、俺と付き合ってくれ。俺は裏切らない
(ほんと、に?)
嘘つき
――緋月、好きだッッお前だけがずっと好きだ
(僕も龍騎が好きっ)
嘘つき
嘘つき
嘘つき
嘘つき
嘘つき嘘つき!
龍騎の、嘘つきッッ
「.....もう、嫌だっ!死に、たい.....苦しいよ」
誰か
誰か僕を
助けて
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