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司令官の二人が命を落とした数分後、その国の守護隊の本部は炎に包まれていた。
寒い夜を照らすかのようにまばゆい光を発しながら燃える建物。
気がついた守護隊員たちは何が起こったか理解できずに、呆然とその様子を見ている。
中には自分達の司令が命を落としたことを悟って涙する者もいるが、その者達を嘲笑うかのように本部は明るく燃えていた。
美しくすらあるこの光景を遠くの離れた森の丘より眺めている人影が1つ.....。
先ほど司令官二人を切り伏せた黒き青年である。
何を考えているのか分からない、冷たい表情で燃え盛る建物を少しの間見つめていた青年は、その光景に背を向けて夜の森へと姿を消していった.....。
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