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「今日は異常なくらいさみぃな」
そう言いながら彼は学校に向かって走っていた
現在の時間は8時25分
学校が始まるのは8時30分
沙弥の家から学校までは歩いて30分くらい、今はちょうど家と学校の中間くらいの場所だった
「初日から遅刻なんて遠慮だ!」
そう言いながら彼は道の途中を曲がり、近道である細い路地へと入った。
彼は一般的な同年代の少年と比べればかなり足は速いだろう、近道を使い走り続ければ学校にギリギリ間に合うはずだった
ただ思えばこれが失敗であった…
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